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「龍」と「竜」、強そうなのはどっち?-表記で異なる微妙なニュアンス-
2016.02.22
普段私達が操っている日本語は、世界一多様な表記をしているといわれます。普段読む新聞や雑誌を見ても、ひらがな、カタカナ、漢字だけでなく、アラビア数字、アルファベットが並んでいます。また、日本語は縦横どちらにも書くことができます。
しかし、最近は、そんな複雑な表記を逆手にとり、微妙なニュアンスを伝えるためにわざわざ表記を工夫する例も多く見られるだとか。また、意外にも漢字を大らかに解釈し、より現実の状況にふさわしい新しい当て字を作ることもあるのだそうです。
「うるさい」を漢字で表すなら、「五月蠅い」よりも「八月蝉い」の方がピンときますか?
「箪笥」「たんす」「タンス」、おばあちゃんの持ち物の場合は、どの表記が合うと感じるでしょうか?
2016年2月16日にNHKの「視点・論点」という番組において、早稲田大学の笹原宏之先生が『漢字と日本人の心』というテーマでお話しされました。その内容がNHKのウェブページで公開されています。
笹原先生は、上記のような漢字表現の変化や、日本人が漢字、ひらがな、カタカナなどの表記に対して持つ独特の感覚を紹介する一方で、その表現の濫用に対して警鐘を鳴らしています。
“世界一多様な要素と複雑な機能を備えるに至った日本の漢字は、私たちにとって、何なのでしょうか。”と語る笹原先生のメッセージ、ぜひ読んでみてください。
〔記事を読む〕
NHK 解説委員室「視点・論点」 『漢字と日本人の心』(2016年2月16日放送)はコチラ
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