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訪日客への店内表示には「カタカナより漢字を」経産省で指針
2016.04.19
街を歩くと、どこでも見かける訪日客への案内表示。
英語で書かれた商品紹介や、韓国語や中国語で話される行き先案内など、ここ数年の訪日客の増加に合わせて、見聞きする機会がぐっと増えています。
そのような現状に合わせて、訪日客が売り場で困らず簡単に買い物ができるようにと、経済産業省が「小売業の店内の多言語表示ガイドライン」を発表しました。
ガイドラインでは、外国人の利用が増える可能性がある、または増やしたいと考えている小売業者の方々を対象に、外国人が買い物しやすい環境を整えるためには店内表示をどのように多言語化すべきか、具体的な取り組みがまとめられています。
また、売り場案内、商品紹介のほか、禁止事項や注意事項の表示など、状況に応じて適切な表示例が示されています。
例えばレジでは、「会計」という日本語に加え、ピクトグラムによる表示と、一般的に用いられている英語表記である「Cashier」、また施設の特性や地域の特性によって必要な言語での表記がなされることが望ましいとされています。
そして、注目すべきは、「日本語表記ではカタカナを避け、可能な限り漢字を用いて表記」とされている点です。
訪日客の中でも多くを占める中国語話者は、英語表記と合わせて大まかな意味を漢字から把握できるため、カタカナ表記より漢字表記のほうが情報が伝わりやすいという見解からです。
また、商品名のカタカナ表記をできるだけ避けて、漢字を多く使うだけでレシートの長大化を避けることができるという意見もあったそうです。
筆者も中国に行ったとき、漢字のおかげで、会話を交わさなくとも意思疎通ができたという経験があります。一つ一つの字が意味を持っている表意文字である漢字だからこそ、できることなのでしょうね。
〔参考リンク〕
経済産業省ホームページ「小売業の店内の多言語表示にかかるガイドライン」はコチラ
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