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ノーベル賞白川博士が語る「日本語で科学を学び、考えることができる幸せ」とは。
2017.11.27
私たち日本人は、小学校の頃から母国語である日本語で書かれた教科書を読み、日本語で授業を受けることができます。当たり前のように思えるこのことが、実は世界的にみればとてもスゴイということをご存じでしょうか。
本日は、Webメディア『Mugendai(無限大)』に掲載されているノーベル化学賞受賞者の白川英樹博士(筑波大学名誉教授)のインタビュー記事をご紹介します。
白川博士は、2000年にノーベル化学賞を受賞した際に、香港メディアの記者から「欧米諸国に比べると、日本人の受賞者は少ないけれど、アジア諸国と比べると断然多い。それはなぜだと思うか」と質問を受けられたそうです。そしてとっさに「日本人は日本語で書かれた教科書を使い、日本語で学んでいるからではないか」と答えられたそうです。
アジアの国の多くは植民地化により欧州の国の支配下に置かれました。そのため、植民地ではなくなった現在でも、学校教育では英語やフランス語などの旧宗主国の言語が用いられていることが多いのです。 この受賞時のインタビューをきっかけに、白川博士は日本語で学び、考えることの重要性について思索し、「言語にはコミュニケーションの道具としてだけでなく、考えるための道具としての役割がある。人は母語で学ぶことによって、より核心に迫った理解ができる」と提言されるようになりました。
インタビューは、母国語で学び、思考することの重要性から始まり、日本は歴史上どのようにして日本語で西洋の学問を学ぶことができるようになったのか、さらに昨今の英語教育早期化への見方についてまで展開されています。
教育に携わる方だけでなく、子育て中の方や現在学んでいるすべての方にお薦めしたい内容です。ぜひご覧ください。
≪記事を詳しく読みたい方は≫
日本語で科学を学び、考えることができる幸せ。ノーベル化学賞の白川英樹博士が語る先人たちへの感謝/掲載元「mugendai」
≪記事写真≫
Dragon Images / PIXTA(ピクスタ)
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