漢字クイズ

「肉」じゃないのはどれ?

「肉」じゃないのはどれ?

 四日後の8月29日は「やき(8)に(2)く(9)」で「焼き肉の日」(全国焼き肉協会制定)だそうです。おいしいお肉は夏で溜まった疲れを取り去ってくれそうです。

 さて、そんな肉の日に向けて、漢字の「肉」にまつわる問題にチャレンジしてみましょう。

 次の漢字の中に「肉部(にくづき・にく)」に属さない漢字が1つだけあります。それはどれでしょう。分類は、当協会発行『漢検 漢字辞典 第二版』(ウェブサイト「漢字ペディア」)によります。

1.脱
2.服
3.腥
4.脅
5.肴

 答えは・・・





























2.服 でした。

 「服」は「月部(つきへん)」に属する漢字です。
 「服」には、「きもの」の意味だけでなく、「身につける」「自分のものにする」(例:着服)や、「したがう」(例:敬服、服役)、「喪にこもる」(例:服喪)、「(お茶や薬を)のむ」(例:服薬)などたくさんの意味を持つ漢字です。体に身につけるものなので、部首は「にくづき」かと思うかもしれませんが、これは「つきへん」なので気をつけましょう。

 その他の4つの漢字についてもご紹介しましょう。

 1.の「脱」は「ぬぐ。ぬげる」の意味はもちろん「はずれる」(例:脱線、逸脱)「あっさりしている」(例:酒脱)などの意味も持つ漢字です。

 3.の「腥」は、「月」と「星」でとてもキラキラしていそうな漢字ではありますが、実は「生肉やそのにおい」の意味を持ち、そこから「なまぐさい」や「けがらわしい」などの意味もある漢字です。

 4.の「脅」は「おびやかす」「おどかす」などの意味の他に、「わき」「わきばら」といった意味も持っています。

 5.の「肴」は、「火をとおした鳥・魚などの肉」、「ごちそう」や「酒のさかな」の意味を持ちます。「新婚の友人ののろけ話を酒の肴にして盛り上がった」のように、お酒の席に興を添える話題などのことも「肴」と呼びますね。


 少し勉強になったところで、お腹がすいた方はお肉を食べて英気を養いましょう!

≪参考リンク≫

漢字ペディアで「肉部」の漢字を調べよう
漢字ペディアで「月部」の漢字を調べよう

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