教育・学習
メールはできるけれど作文は苦手!の3つの理由

監修:佐竹秀雄(公益財団法人 日本漢字能力検定協会 現代語研究室 室長)
「作文を書くのが苦手」という子供に、どうやったら作文を書かせることができるだろうかと悩む保護者の方は結構いるのではないでしょうか。
一方、作文は苦手だという人でもメールはやりとりできる。文章を書くことができないわけではないはずなのに、なぜ作文はメールと違って書きにくいのでしょうか?
佐竹秀雄(公財)日本漢字能力検定協会 現代語研究室室長によると、これには以下の3つの理由にあるようです。
1. 相手がはっきりしない
メールは書く相手がはっきりしています。作文の場合、特に学校で書く作文は先生が読んでくださいますが、先生にあてて書くイメージはありません。要するに、作文は相手がはっきりしません。
2. 自分が伝えたいことがない
メールは言いたいことがあって書きます。でも、作文は、特に書きたいことがない場合も多いでしょう。また、メールではどうでもいいようなことを書いていますが、作文では立派なことを書かないといけないと思いがちです。
3. 長く書かなくてはいけない
メールは、一語ですむこともありますが、作文はそうはいきません。先生方も長く書くことを指導されます。
では、どうやったら作文が書けるようになるのでしょうか。それについては、次回の記事でご紹介します。
≪参考リンク≫
【コラム 知っ得ことば情報】 「メール」を送る感覚で、気軽に作文を書いてみよう! 「漢検ジャーナルVol.14」(2015.2.2発行)掲載