三省堂が「今年の新語2016」を発表!大賞は・・・?

2016年もあと1ヶ月を切りました。年末になると一年を振り返るイベントが多数行われますね。
そんな中、新明解などの国語辞典で有名な三省堂が、辞書を編む人が選ぶ「今年の新語 2016」を発表しました。
「今年の新語」とは、「この2016年を代表する言葉(日本語)で、今後の辞書に掲載されてもおかしくないもの」で、「今年特に広まった」と感じられる言葉、自分自身や周りの人が、ふだんの会話等でよく使うようになった言葉、流行語や時事用語、新しい文物など が対象となります。候補となる言葉は、広く一般から募集された後、辞書編纂のプロである選考委員が審査してベスト10となる新語と、三省堂から発行される三種の国語辞典“風”の語釈が発表されます。
2016年の大賞となった新語は・・・、
「ほぼほぼ」
でした!!「ほぼほぼ」、たしかに最近、会話の中でよく耳にする言葉ですよね。「ほぼほぼ」に対する国語辞典風の語釈はこちらです。
・ほぼ ほぼ [0]【《略略》・《粗粗》】(副) 問題となる事柄に関して、完璧だというわけにはいかないが、こまかい点を除けば、その人なりに全体にわたって妥当だと判断される様子。〔「ほぼ」の口頭語的な強調表現〕 「工事は━予定どおりに進んでいる/不正融資のからくりが━明るみに出された」―『新明解国語辞典』風
・ほぼ ほぼ(副)〔俗〕「ほぼ」をくり返して、気持ちを強めた言い方。「定員が―埋(ウ)まった」〔二十世紀末から例が目立ち、二〇一〇年代に広まった〕―『三省堂国語辞典』風
・ほぼほぼ〈副〉自分の見るところでは、かなり確実に、また、その程度までかなり近く。「締切までには―間に合うと思います・―八割がた完成です」[副詞「ほぼ」を繰り返したもの。「ほぼ」よりも話者自身の観点や期待がこもるぶん、話しているほうでは度合いを高めているつもりでも、受けとるほうからは不安に思われる場合もある]―『三省堂現代新国語辞典』風
同じ言葉でも辞書ごとに語釈の違いが出ていて、それぞれの辞書の個性を味わうこともできるのが面白いですね。個人的には、現代新国語辞典風の語釈にある「話しているほうでは度合いを高めているつもりでも、受けとるほうからは…」の箇所が気に入っています。
2位以下は、次の通りです。
2位 エモい
3位 ゲスい
4位 レガシー
5位 ヘイト
6位 スカーチョ
7位 VR
8位 食レポ
9位 エゴサ
10位 パリピ
気になる語釈は・・・三省堂のホームページをご覧くださいね。
また、「今年の漢字」は、12月12日(月)に発表です!こちらもお楽しみに!