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意外な落とし穴!大量失点につながりかねない書き方って?~漢検・採点現場より②~

意外な落とし穴!大量失点につながりかねない書き方って?~漢検・採点現場より②~

 こんにちは、“漢検採点のプロフェッショナル”ゆーみんです!

 突然ですが、皆さんは「(いと)/(いとへん)」 と「(しんにょう・しんにゅう)」をどのように書いていますか?実は、他の部分は正しく書けていても「」や「」の書き方のせいで不正解になってしまう答案が、漢検では数多く存在します(非常にもったいない!)。今回は、これらを書くときについやりがちなポイントをご紹介します。学校のテストや入試にも役立つかも!

よくある間違い① 「

〔×の例〕
紡のよくある間違い

〔正しい書き方〕
糸偏の正しい書き方

 漢検では、「」の2画目と3画目、5画目と6画目は、区別して正しくはっきり書きましょう。互いにつながってしまい、別の画であると判断できないような書き方は×になります。

 ちなみに、部首が「」の常用漢字は全部で60字以上。そのため、〔×の例〕のような書き方をしていると大量失点につながる可能性も…。一画一画丁寧に書くようにしましょう!

よくある間違い② 「

〔×の例〕
迅のよくある間違い

〔正しい書き方〕
しんにょうの正しい書き方

 よく目にするのが、〔×の例〕のような書き方。
 下の図を見てください。漢検では、2画目のこの部分がないと判断した場合は、×にします。

しんにょうの書き方のポイント

 なお、「」が部首の常用漢字は約50字。こちらも油断大敵ですね。

 いかがでしたか?ちなみに漢検では、上の級にいくほど、漢字を書き慣れているせいか、今回ご紹介した〔×の例〕のような書き方が多く見られる傾向にあります。思わぬ部分で×にならないためにも、ふだんから正しい形を意識して丁寧に書くことを心がけたいですね。

 なお、漢検の採点の基本的な考え方や、答えを漢字で書くときに気を付けるポイントについては、以下の参考リンクをご覧ください!

≪参考リンク≫

・漢検で○になる字、×になる字をわかりやすく解説!
 →漢検の採点についてはこちら
・さらなる漢字力アップを目指して、漢検を受検してみませんか?
 →漢検HPはこちら

≪おすすめ記事≫

社会人も要チェック!よくある漢字の間違い5選~漢検・採点現場より①~ はこちら
・新聞漢字あれこれ55 「菅」と「管」 読みと字形は要確認 はこちら

≪ゆーみん紹介≫

漢検採点のプロフェッショナル。
趣味は鉄道で日本各地を旅すること。
好きな食べ物はバターサンド。


≪記事画像≫

carin/PIXTA(ピクスタ)

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