第9回「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」受賞作品発表!

こんにちは、漢字カフェ担当のキンスケです。
公益財団法人 日本漢字能力検定協会は、第9回「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」の受賞作品を、Webサイトで発表しました。
このコンテストは、大切な人やもの、自分自身へ向けて、贈りたい自らの想いを漢字一字とメッセージで表現した作品を募集するもので、今年度で9回目となります(応募期間:2021年6月1日~9月24日)。
応募総数は過去最多の51,231作品でした。本コンテストは、東日本大震災後、「絆」に対する意識が高まっている中で、これをより長期的に続く社会とするべく2013年から始めました。震災から10年が経ち、これほど多くの方にご参加いただいていることに深く感謝しております。
昨年に引き続き、審査委員長は読売新聞特別編集委員の橋本五郎さん、審査員にはお笑い芸人のゴルゴ松本さん、川柳作家のやすみりえさん、書家の華雪さんをお迎えしました。5万通を超える応募から、各部門の「絆大賞」に選ばれたのはこちらの作品です。
<小学生部門 絆大賞>
中 陽真理 さん(和歌山県・7歳)
わたしは、まい日おかあさんに「好き」と言います。すると、おかあさんは、うれしそうにわらいます。けれど、まだ好きというかん字を知りません。今日は、教えてもらって、れんしゅうをしました。まだ上手に書けないけれど、つぎは手がみで好きをおくります。
13歳の私にもワクチン接種券が届いた。不安が大きく、なかなか一歩を踏み出せない。未来の私、教えてほしい。マスクを外して大きな声で笑えていますか?お盆におばあちゃんの手料理をみんなで一緒に食べましたか?そんな未来行きの券だと、教えてほしい。
船の揺れは落ち着く。飛行機の揺れは少し怖い。波に揺られると心地いい。心が揺らぐと落ち着けない。世間の揺れは不安を生む。大地の揺れは恐ろしい。でも、ゆらゆらした生き方は気持ちがいい。余裕を失くしたら、故郷の海の揺らぎを思い出してみてください。
<大学生・一般部門 絆大賞>
山平 妙子 さん(山口県・教員)
中学校英語教師になる志半ば、二十一歳の秋、交通事故で逝ってしまった貴女。筆文字で色紙に書かれた夢を受け継ぎ、母さんは英語免許を取得し、今年から中学校に勤めているよ。思春期の生徒達との時を大切に、これからも貴女と共に生きていきたい。
今年は、過去や未来の自分にあてた作品が複数受賞しました。また、特に小学生部門では、想いの伝わる手書き文字に審査員の皆さんが心を打たれていました。
下記のリンクでは、紹介しきれなかった受賞作品を発表しています。心温まる作品をぜひご覧ください。
≪参考リンク≫
第9回「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」受賞作品の発表はこちら
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≪キンスケ紹介≫
漢字カフェ担当の漢検協会職員。
京都在住で、趣味は読書、博物館・水族館巡り。
好きな食べ物はスイカとおでん。