難読漢字
チョコレートを漢字で書くと?

明日2月14日はバレンタインデー。昔は誰にあげる?とか手作りする?とかが話題だったのが、今では自分へのご褒美チョコを探すイベントになっている筆者です。
カフェと名がつくサイトならたまには美味しいものの話もご紹介しなくては!ということで、今回は「チョコレート」にまつわる漢字の話をご紹介しましょう。
チョコレートは西洋から伝わったものですので、漢字の表記はもちろん当て字です。
日本国内で初めてチョコレートが販売されたのは明治10(1877)年とされており、この当時の新聞広告でチョコレートは「猪口齢糖」と表示されていました。他にも「貯古齢糖」「千代古令糖」などの当て字もあったようです。当時、チョコレートはとても高価で、庶民が気軽に買えるものではありませんでした。「牛の血からつくられている」なんてデマまで飛んだこともあるそうです。その後、大正期に入って製菓メーカーによって大量生産されるようになり、チョコレートは広く普及しました。日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る習慣ができたのは、昭和30年代だと言われています。
ちなみに、漢字発祥の地、中国では「チョコレート」は「巧克力」と音訳します。中国にも「バレンタインデー」は「情人節」(「情人」とは中国語で恋人の意味)とあるそうですが、男性から女性にバラをあげるのが一般的なんだとか。
ちょこっと勉強になったところで、今年も美味しいチョコレートをいただきましょう!
≪参考文献・ウェブサイト≫
『当て字・当て読み 漢字表現辞典』笹原宏之編 (三省堂)
一般社団法人日本洋菓子協会連合会ウェブサイト
日本チョコレート・ココア協会ウェブサイト