歴史・文化
安以宇衣於加幾久計己

「安以宇衣於加幾久計己・・・?」
何だかわかりますか?お経じゃないですよ。
これらは、みなさんの暮らしから切り離すことのできない“アレ”の元になった字たちなのです。
「安以宇衣於加幾久計己」
よ~く見てください。だんだん字が変化していきませんか??
「あい宇え於か幾久けこ」
わかりましたね!これらの漢字たちは、その草書体がそれぞれ今の「平仮名」になっているもの。以降、「左之寸世曽太知川天止・・・」と続きます。
昨年の「今年の漢字」は、「安」でした。
生中継で、ニュース映像で、「安」の字が書かれる様子(“揮毫”きごう、と言います)をご覧になられた方も多いでしょう。
「あれ?何て書いてあるの?」
「字が読めない!」
インターネット上ではこうした声も聞かれましたが、しかし・・・
「安」は「あ」の元となった漢字であることを理解しながら、もう一度“揮毫”の様子を見てみると、何とわかりやすい!!
まるで「『安』は『あ』の元になっているのだよ」と背中で語りながら筆を運ばれた清水寺の森貫主。漢字一字の楽しみ方、またひとつ加わりました。
≪参考リンク≫
・おもしろ日本語・漢字調査隊 「元々は漢字だった?!カタカナとひらがなの由来」
・2015年「今年の漢字」第1位「安」
・漢字ペディアで、漢字・日本語を楽しもう!