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当たり前に使っているけれど、実は元は略語だった言葉

当たり前に使っているけれど、実は元は略語だった言葉

 「デパ地下」「スマホ」「KY」…。私たちの周りには実にたくさんの略語があふれています。一時的に流行したものの廃れてしまったような言葉もありますが、略語そのものが一般的な言葉として定着し、もとは略語だったということをあまり知られていないものもあります。今回は、『漢検ジャーナルVol.12』に掲載された略語に関するコラムから、略語の由来をいくつかご紹介します。

1、「断トツ」

 スポーツニュースでもよく使われている言葉ですが、元は「断然トップ」の略語なのだとか。「ずばぬけて」を表す「断然」と「頂点」を表す「トップ」を組み合わせたもので、二位以下を大きく引き離した先頭のことを意味するそうです。

 本来ならば、「断トツでトップ!」や「断トツで1番だった!」というのは、意味が重なってしまうことになりますが、最近はこうした用例も見られるようになっています。

2、「電卓」

 「電卓」は「電子式卓上計算機」の略語。電卓が一般の家庭に普及し始めたのは1970年代後半で、この頃「電卓」という言葉も一緒に使われるようになったそうです。

 「電卓」ができる前の計算機は、卓上に載るような大きさではなく、まさに画期的な商品だったことが、略し方にも表れていますね。今は、携帯電話やスマホの電卓機能を使う人の方も多いかもしれません。

 「これも略語だったの?」という言葉、他にもどんなものがあるのか気になる方は、以下の記事をお読みください。

 ちなみに、「漢検」は「日本漢字能力検定」が正式名称です。履歴書に書かれる際は、お間違えの無きよう…。

≪参考リンク≫

日本語・漢字おもしろ調査隊 「実はこの言葉も元をたどれば『略語』!?」 「漢検ジャーナルVol.12」(2014.4.15)掲載

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