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日本の高校生は勉強に対して消極的な傾向。「一夜漬け」も最多。

日本の高校生は勉強に対して消極的な傾向。「一夜漬け」も最多。

 3月13日に、国立青少年教育振興機構から興味深い調査報告が出されました。
 タイトルは、「高校生の勉強と生活に関する意識調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-」です。

 報告書では日本の高校生の特徴として、以下の特徴が挙げられています。

・一夜漬けが多い
  自ら学んだことを整理したりまとめることが少ない。また、「勉強したものを実際に応用してみる」「教わったことをほかの方法でもやってみる」などの応用も苦手。

・受け身型の授業が多い。
  調べ学習や様々な教材・教具を用いた授業が少ない。

勉強の態度が消極的である。
  4カ国の中で一番、居眠りが多い!発言やグループワークに消極的。予習、復習する人も少ない。

・ICT(情報通信技術)の活用が少ない。
  パソコンの利用やプログラミング、インターネットを介した勉強が少ない。

・体験学習が少ない。
  座学中心で体験活動やボランティア活動、実験などが少ない。またこれらの活動が「好き」と回答した人も少ない。

・控えめな人生目標
 「高い社会的地位に就くこと」、「リーダーになること」、「有名な大学に入ること」への願望が低い。


 ここまでを読んで、「私の時代もそうだったよ?高校生って昔からそんなものでは?」と思う方もいるかもしれません。
 
 しかし、先日文部科学省より公表された「新学習指導要領案」では、こうした現在の教育の弱点と思われる部分を強化する教育姿勢が見て取れます。

 どう学ぶのか、どう学ばせるのか。学ぶ側も、教える側も共に考えていきたいですね。

≪参考リンク≫

「高校生の勉強と生活に関する意識調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-」(国立青少年教育振興機構)

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