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小学生白書Web版~男子の方が国語が嫌いな傾向!?

小学生白書Web版~男子の方が国語が嫌いな傾向!?

 株式会社学研ホールディングスの学研教育総合研究所が、2016年度の小学生白書Web版を発表しました。

 「小学生白書Web版」とは、2010年以降、学研教育総合研究所が毎年実施しているインターネット調査の結果をまとめたものです。毎年、様々なテーマを掲げて調査が行われています。

 この調査で、小学生に「好きな科目」と「嫌いな科目」を尋ねたところ、「好きな科目」、「嫌いな科目」ともに1位だったのは、「算数」(好き:25.8%、嫌い:23.7%)でした。好きな科目では、次いで2位が「体育」(17.3%)、3位が「図工」(14.3%)、4位に「国語」(13.9%)。嫌いな科目では、2位が「国語」(19.9%)で3位が「体育」(7.7%)となりました。一方で、「嫌いな科目はない」(27.8%)と答えた小学生は約4人に1人でした。

 学年別にみると、「嫌いな科目がない」と答えた割合は、1年生では44.0%だったのが、2年生になると31.5%、3年生以降は20%台となりました。

 小学3年生頃から算数や国語が難しくなって苦手意識を持つお子さんが増えているのかもしれませんね。

 また、男女別にみると、男子は「算数」が好きと答える割合(33.0%)が女子(18.7%)より高く、女子は「算数」が嫌いと答える割合(33.5%)が男子(13.8%)に比べて高い。反対に、「国語」では、男子は「嫌い」と答える割合(26.8%)が女子(13.0%)より高く、女子は「好き」と答える割合(22.2)が男子(5.7%)に比べて高くなりました。

 算数と国語はともに「論理的な思考」を養うために大切な教科です。大人はついつい算数ができると理系、国語の方が得意だと文系に進むのかなどと考えてしまいがちですが、小学生で学ぶ教科はどれも学問の基礎となるもの。どちらかが好きならばどちらかが嫌いとなるような先入観を持たずに、子どもたちには算数も国語も学んでほしいですね。

 ちなみに、この調査では、他にも子どもたちの生活やグローバル意識についても調査が行なわれています。何と今回の調査では、「将来つきたい職業」として「ユーチューバー」と答えた小学生が0.5%いたそうですよ。気になる方は、下記のリンクから調査結果をご覧ください。

≪参考リンク≫

学研教育総合研究所 小学生白書Web版(2016年9月)はこちら

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