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2020年度から小学校で習う漢字が増えるかも!?
5月17日、文部科学省の諮問機関である中央教育審議会において、新たに20字の漢字を小学校で習う漢字(学年配当漢字)に追加する案が提示されました。
新たな20字とは以下のとおりです。
茨、媛、岡、潟、岐、熊、香、佐、埼、崎、滋、鹿、縄、井、沖、栃、奈、梨、阪、阜
この字を見ればお気づきでしょうが、全て都道府県名に使われている漢字です。
現在、小学校の学年配当漢字は1006字ですが、都道府県名に用いられている漢字のうち、学年配当漢字に含まれていないのがこの20字です。一方で、小学校4年生の社会科では都道府県の位置や名前を覚えることになっています。
社会科の学習内容を定着させるためにも、小学生のうちに都道府県名の漢字を学習すべきであるという観点から、20字の追加が提案されました。2010年の常用漢字表の改定によって、都道府県名に使われている漢字は全て常用漢字になったことも後押しになったようです。
この改定案が答申に反映されれば、2020年度の学習指導要領から学年配当漢字は1026字となります。どの学年に割り当てられるのかなどはこれから検討されるそうです。
小学校で習う漢字が増えると学習が大変になる!と思う方もいるでしょうが、追加候補となっている漢字を見ると、地名や人名など生活する上でよく見かける漢字ですので、むしろ早く習うことで便利になると考えることもできます。皆さんはいかがお考えですか?
≪参考リンク≫
・産経ニュース 「小学校国語、都道府県名は全て漢字で 次期学習指導要領改定で20字追加へ」 2016/5/17配信
・日本経済新聞 「都道府県名の漢字、小学校で必修に 文科省が新指導要領」 2016/5/17配信