漢字なぞとき・クイズ難読漢字

クイズ番組で話題の難読漢字にチャレンジ!その2~小学校で習う難読漢字?!~

クイズ番組で話題の難読漢字にチャレンジ!その2~小学校で習う難読漢字?!~

 こんにちは。漢字カフェ・激ムズ漢字担当のグッピーです。
 第2弾となる今回も、TBSテレビの人気クイズ番組「東大王」の難問オセロで紹介されている難読漢字の一部をご紹介します。実は、すべて漢検でも出題されたことがある難読漢字です。
第1弾はこちら

 みなさん、次の漢字が読めますか?「漢字ペディア」のリンクを載せているので、読みがわからない方はぜひ調べてみてください。(本記事の後半に標準解答を記載しています)

1.盟う  (漢検2017年度第1回 準1級で出題) 漢字ペディアで「盟う」を調べる

2.困しむ (漢検2012年度第2回 1級で出題) 漢字ペディアで「困しむ」を調べる

3.白す  (漢検2015年度第2回 準1級で出題) 漢字ペディアで「白す」を調べる

※TBSテレビ「東大王」について、詳しくはこちらをご覧ください。

 上の問題はすべて小学校6年生までに習う漢字の「表外読み」です。「表外読み」とは、常用漢字表には掲げられていない読みのことで、小学校では習いません。漢検1級・準1級でも出題されています。では、詳しく見ていきましょう。

「漢検1級・準1級」ご紹介その2 読み(表外読み)

 1級・準1級では、常用漢字の「表外読み」を問う問題もよく出題されます。例えば、「制度を革めるのには反対だ。」という文で、表外読みである「あらた(める)」がわからず、「かわ」の読みを浮かべてしまうと、文意がうまくつかめません。でも、いったん「あらた(める)」という表外読みを知ると、「革命」や「改革」に「革」の字が使われている理由がよく分かりますね。訓読みの理解は漢字の意味の把握につながりますが、常用漢字表にはたくさん存在する訓読みのうちの一部しか掲載されていません。表外読み、特に訓読みを知ることで、一字一字の意味への理解がさらに深められます。

 記事の冒頭の難読漢字についても見ていきましょう。

難読漢字(表外読み)標準解答

1.盟う…ちか(う)
2.困しむ…くる(しむ)
3.白す…もう(す)

◆「盟」は、常用漢字表には音読み「メイ」しか掲載がありません。「盟」に「ちか(う)」という訓読みがあったなんて、皆さん知っていましたか?「加盟」や「同盟」といった熟語に「盟」が使われている理由がはっきりしますね。

◆「困」は、常用漢字表には音読み「コン」、訓読み「こま(る)」のみが掲載されています。が、表外読みには「くる(しむ)」もあります。「苦しむ」の意で「困」を用いている例として、「疲労困憊(ひろうこんぱい/疲れきって苦しむこと)」の「困憊」があります。「憊」には「つか(れる)」の読みもあり、「苦しみ疲れる」意とされています。

◆最後の「白」ですが、小学校1年で習うこの漢字、しろい色を表すだけではありません。「もう(す)」という訓読みを持っており、「申す」「告げる」の意味でも使われる漢字です。「告白」や「自白」といった熟語を改めて見てみると、「なるほど!」と思いませんか?

 常用漢字の表外読みを眺めていると、いろいろな発見がありそうですね。ぜひ自分でも実践してみてください。

 では、「クイズ番組で話題の難読漢字にチャレンジ!その3」もお楽しみに~!

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≪グッピー紹介≫

漢字カフェ担当グッピー漢字カフェ・激ムズ漢字担当です。
日々漢字の奥深さを探求しています。
休みの日は関西某テーマパークの常連です。


≪記事画像≫

cba/pixta

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