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面白い由来を持つ難読地名5選!!!【漢字ミュージアム企画展「漢字鉄道の旅」より】

面白い由来を持つ難読地名5選!!!【漢字ミュージアム企画展「漢字鉄道の旅」より】

 
 こんにちは、漢字カフェ担当のカンキツです!京都・祇園にある漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)では、企画展「漢字鉄道の旅」を2023年10月1日(日)まで開催しておりました。沢山のご来場、誠にありがとうございました。

 参加型企画として、来館者の知っている難読駅名を地図に記入するコーナーがあったのですが、なんと最終的に900以上もの地名が集まりました!
漢字ミュージアムの企画展HPに集まった難読地名リストを掲載しております。是非ご覧ください!

漢字ミュージアム企画展「漢字鉄道の旅」みんなが知っている難読漢字駅をふせんに書き込んでみよう

 その中から面白い由来を持つ難読地名を、漢検 漢字博物館・図書館 館長の阿辻哲次先生による解説付きで5つご紹介いたします!皆さんはこの難読地名、読めますか?

①及位 ②府中 ③左沢 ④放出 ⑤十三



【解説】阿辻 哲次(漢検 漢字博物館・図書館 館長)

① 及位(のぞき)

 山形県 最上もがみ 郡にある及位駅(JR東日本・奥羽本線)は代表的な難読駅で、これで「のぞき」と読む。この駅がある地域は「出羽三山」を中心とする山岳修験道のメッカで、古くから附近の山々で多くの行者が厳しい修行をおこなっていた。そんな修行の一つに崖の上からから宙づりになって横穴をのぞきこむという行があり、その修行者の一人がやがて京に上って高官となった。「のぞき」の行をおこなった人が「高い地位に及んだ」ということから、やがて「及位」を「のぞき」と読むようになった、という。

② 府中(こう)

 「府中」と書く駅は東京の京王電鉄京王線や広島のJR西日本・福塩ふくえん線、京都府の丹後海陸交通天橋立ケーブルカーなどにあり、それらはいずれも「ふちゅう」と読むが、徳島市にあるJR四国・徳島線の「府中」駅は「こう」と読む。これは江戸時代にこの地にあった徳島藩が、「府中」を「ふちゅう」と読めば「不忠」に通じる事を嫌って、「孝」に通ずるように「こう」と読んだ事に由来する。

③ 左沢(あてらざわ)

 山形県西村山郡にある左沢駅(JR東日本・左沢線)もよく知られた難読駅で、これで「あてらざわ」と読む。この駅がある地域で、鎌倉から戦国時代にかけて領主だった大江氏が近くの長岡山に登り、西を眺めた時に左下に見えた谷を「あちらの沢」と呼んだのが、やがて発音が変化して「あてらざわ」になったと言われる。

④⑤ 放出(はなてん) 十三(じゅうそう)

 難読駅名として今回の見学者がもっとも多く指摘したのが「放出」(大阪市鶴見区)と「十三」(大阪市淀川区)だった。どちらも関西の代表的な難読駅で、「放出」(JR学研都市線)は「はなてん」、「十三」(阪急電鉄)は「じゅうそう」と読む。
 放出は古代の河内湖かわちこ(現在は河内平野の一部)から湖水を淀川へ放出する際の出口にあたることから湖水の「放(はな)ち出」と呼ばれ、それが「はなちでん」、さらに「はなてん」と変化したといわれる。
 また今の十三駅の近くにかつて淀川上流から数えて十三番目の渡しがあったことから地域一帯が「十三」と命名され「じゅうさん」という読み方がやがて「じゅうそう」に変化した。

皆さんは何問読めましたか?特殊な読み方が多い地名ですが、調べてみるとその地域の歴史を知ることができてとても興味深いですね!

≪参考リンク≫

企画展の詳細記事は こちら
漢字ミュージアムの企画展HPは こちら

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