四字熟語書籍・商品紹介

『四字熟語ときあかし辞典』で、四字熟語をもっと身近に!

『四字熟語ときあかし辞典』で、四字熟語をもっと身近に!

 皆さんは、文章を書いたり話したりするときに、毎回同じ言葉ばかり使ってしまい、もっと豊かな表現はできないものか、と思ったことはないですか?
 例えば、「言いたいことが伝わらずもどかしい思いをする」や「彼女はものすごく美人だ」といった状況を表すとき、皆さんならどのような言葉を思いつきますか?
 本日ご紹介する『四字熟語ときあかし辞典』(研究社)は、実際の文章表現に使える四字熟語1106語を厳選して収録しており、含蓄に富んだ文章を書くのに役立ちます。丁寧な解説と実践的で豊富な用例が特徴的なこちらの辞典は、読み物としても充分に愉しむことができます。

 著者は、当漢字カフェでも「四字熟語根掘り葉掘り」のコラムを担当している円満字二郎さんで、『漢字ときあかし辞典』『部首ときあかし辞典』(研究社)など、漢字にまつわる多数の著書を執筆されています。

 ここで『四字熟語ときあかし辞典』の一部をご紹介します。先ほどの「もどかしい思いをする」を表す四字熟語には、例えば次のものがあります。

隔靴掻痒(かっかそうよう)
重要度☆☆☆ 実用性☆☆ 格調☆☆☆



(前略)文字通りには、 ”靴の外側から、足のかゆいところを掻こうとする” という意味。転じて、 “望むような結果が得られず、もどかしい思いをする” ことのたとえとして用いられる。
「メールではなかなか思いが伝わらず、隔靴掻痒の思いがする」「この辞書には知りたいことばが出ていないことが多く、隔靴掻痒の感をまぬかれない」などが、その例。(後略)

 字面からも、思うようにいかずムズムズする感じが伝わってきますよね。
 また、容姿を褒める四字熟語には、「容姿端麗」「眉目秀麗」「沈魚落雁」「羞月閉花」などがあり、それぞれニュアンスも少しずつ異なります。あの彼・彼女にはどの四字熟語が一番ふさわしいか、調べてみるのも面白いですね!四字熟語の検索には、巻末の、約200のキーワードによる便利な分類索引をご活用ください。

 奥深い四字熟語の世界を覗いてみたい方、普段の文章に含蓄と奥行きを加えてみたい方は、ぜひ『四字熟語ときあかし辞典』をお手に取ってみてください。

≪書籍の著者紹介≫

円満字二郎(えんまんじ・じろう)
フリーライター兼編集者。 1967年兵庫県西宮市生まれ。大学卒業後、出版社で約17年間、国語教科書や漢和辞典などの編集担当者として働く。 著書に、『漢字の使い分けときあかし辞典』(研究社)、『漢和辞典的に申しますと。』(文春文庫)、『知るほどに深くなる漢字のツボ』(青春出版社)、『雨かんむり漢字読本』(草思社)など。 また、東京の学習院さくらアカデミー、名古屋の栄中日文化センターにて、社会人向けの漢字や四字熟語の講座を開催中。 ただ今、最新刊『四字熟語ときあかし辞典』(研究社)に加え、編著の『小学館 故事成語を知る辞典』が好評発売中!
●ホームページ:http://bon-emma.my.coocan.jp/

記事を共有する