クイズ番組で話題の難読漢字にチャレンジ!その4~漢検1級でも出ない激ムズ漢字とは?~

こんにちは。漢字カフェ・激ムズ漢字担当のグッピーです。
第4弾となる今回も、TBSテレビの人気クイズ番組「東大王」の難問オセロで紹介されている難読漢字の一部をご紹介します。
過去の第3弾・第2弾・第1弾もぜひご覧ください。
みなさん、動植物を表す次の漢字がわかりますか?(本記事の最後に答えを記載しています)
1.
2.
3.
※TBSテレビ「東大王」について、詳しくはこちらをご覧ください。
上の問題はすべて「東大王」の難問オセロで紹介されている難読漢字ですが、実はすべて漢検の出題範囲外の激ムズ漢字です。漢検では級ごとに審査基準を設け、出題の対象となる漢字を定めています。最高峰である1級も例外ではなく、出題対象とする漢字はきちんと決まっています。今回は、漢検1級・準1級の出題範囲と審査基準についてご紹介します。
「漢検1級・準1級」ご紹介その4 出題範囲
漢検では、1級・準1級の「程度」について、審査基準で次の通りに定めています。※一部のみ抜粋
常用漢字を含めて、約6000字の漢字(JIS第一・第二水準を目安とする)の音・訓を理解し、文章の中で適切に使える。
【準1級】
常用漢字を含めて、約3000字の漢字(JIS第一水準を目安とする)の音・訓を理解し、文章の中で適切に使える。
※出題対象漢字は日本漢字能力検定協会発行書籍『漢検要覧 1/準1級対応』で確認できます。
また、漢検は、10級から1級まで段階を踏んで積み上げ式で学習できるように級設定がなされています。つまり、その級の配当漢字のみならず、下の級の漢字の知識や運用能力が既に習得されていることを前提としています。1級では、1級の配当漢字だけでなく準1級までのすべての級の配当漢字も出題対象となり、その数は約6000字にも上ります。
ただ、この6000字も漢字のすべてではなく、世界最大とされる漢和辞典、諸橋轍次著『大漢和辞典』(大修館書店)には、5万字(親字として)以上も掲載されています!今回の「」「
」「
」も『大漢和辞典』の掲載字ではありますが、漢検で出題されることはありません。
受検の際には出題範囲と、どういった領域・内容の力が測定されるのかをよく確認しましょう。
では、最後に記事の冒頭の難読漢字について、答えを紹介します。
【難読漢字 答え】
※各種国語辞典を参考に、一般的と思われる読み方を記載。
1.…みんみんぜみ
2.…ほっけ
3.…かりん
では、次回の「難読漢字にチャレンジ!」もお楽しみに!
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漢字カフェ・激ムズ漢字担当です。
日々漢字の奥深さを探求しています。
休みの日は関西某テーマパークの常連です。
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zhengqiang / PIXTA(ピクスタ)