クイズ番組で話題の難読漢字にチャレンジ!その3 ~魚の世界~
こんにちは。漢字カフェ・激ムズ漢字担当のグッピーです。
第3弾となる今回も、TBSテレビの人気クイズ番組「東大王」の難問オセロで紹介されている難読漢字の一部をご紹介します。実は、すべて漢検でも出題されたことがある難読漢字です。
第1弾、第2弾 はこちら
みなさん、次の漢字が表す魚の名前がわかりますか?「漢字ペディア」のリンクを載せているので、ぜひ調べてみてください。(本記事の後半に標準解答を記載しています)
1. (漢検2015年度第1回 1級で出題) 漢字ペディアで「」を調べる
2.鰰 (漢検2019年度第3回 1級で出題) 漢字ペディアで「鰰」を調べる
3.鯒 (漢検2001年度第3回 1級で出題) 漢字ペディアで「鯒」を調べる
※TBSテレビ「東大王」について、詳しくはこちらをご覧ください。
上の問題はすべて漢検1級でも出題されている漢字ですが、魚の名前であること以外にも共通点があり、実はすべて「国字」と呼ばれる漢字です。漢検1級・準1級ではこの「国字」を読み書きできる力も測っています。では、「国字」とは一体何を指すのでしょうか。
「漢検1級・準1級」ご紹介その3 国字
国字とは、日本で作られた漢字で、「和字」とも言います。基本的に音読みを持たず、その構成は会意によるものが多いとされています。会意とは、いくつかの漢字を組み合わせ、それらの意味を合わせて全体の字の意味を導き出す方法です。例えば、「鴫(しぎ)」という字は、「田」と「鳥」を組み合わせ、「田にいる鳥」の意味を表しています。
では、ここで記事の冒頭の難読漢字について見ていきましょう。
難読漢字(国字)標準解答
※その他の呼び方も存在する場合があります。
1.…このしろ
2.鰰…はたはた
3.鯒…こち
◆「」は、「冬にとれる魚」の意とされています。わかりやすいですね。
◆「鰰」は、「かみなり(神鳴り)がなるとき、よくとれる魚」の意を表しています。「」とも書きます。
◆「鯒」については、一説には「鴫」と同じ会意の方法で作られた字で、「魚」と「甬(=筒)」を組み合わせて、「筒型をした魚」を意味していると言われています。
魚の名前を表す漢字の多くは、日本で作られた漢字である「国字」です。魚へんと組み合わさっている字やパーツがその魚の生態や特徴を表すことがしばしばあります。知らない魚へんの漢字を見つけたら、漢字の構成から魚の名前を当ててみるのも面白いかもしれませんね。
石の多い所にすむ「鮖」は果たして・・・?
次回の「難読漢字にチャレンジ!」もお楽しみに!
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日々漢字の奥深さを探求しています。
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